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スピードスケートW杯観戦。

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先日スピードスケートの小平選手から招待していただき、W杯長野大会を観戦しに行きました。

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実は私、エムウエーブに入るのは初めて。長野オリンピックから約20年。今更ですが、オリンピックで使う施設は凄い。

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懐かしいですね。覚えてます? 『スノーレッツ』

今回観戦した種目は500m、マススタート、チームスプリントでした。 スケートのルールは面白く、ディビジョンA、Bと別れていてそれぞれ優勝者がいます。Aに出ている選手の方がランキング上位の様です。

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まず驚いたのがコーナーのRのきつさ。1周400mですが、陸上競技のフィールドと同じくらいかと思っていたら、もっと細長い。なのでストレートが長く、コーナーがきつい。
これを50キロ以上のスピードで突っ込んでいく。 もの凄いスピード感。

ディビジョンBで圧倒されていましたが、それが終わり、公式練習がスタートした時。

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何だかシルエットクイズみたいな写真で申し訳ないのですが、小平選手です。 なんて言っていいのか、オーラが違いました。周りの選手とは明らかに違います。
更に他の選手と明らかに違うのが周りに全く意識がいっていないように見えました。というのも好き勝手にしているという訳ではなく、音楽や周りの選手に惑わされることなく、自分が決めた通りのスケジュール、
ウォームアップ方法で過ごしているように見えました。それがオーラに繋がっているのかもしれません。

やっぱり違うなと思ったのがスタート練習を始めた時、他の選手も同様にレーススーツを着ていたのですが、小平さんだけ頭までスーツを着ていました。他の選手はフードは被らずでした。
やはり、本番通りにやってこそ意味があるのだと痛感。 条件を限りなく本番に合わせてこそスタート練習の意味があるわけで、そうでなければスタート練習の練習になってしまう。意識が違うと感じました。

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そして、実際のレース。
小平さんに限った話ではないのですが、一つ一つの動作がやはり上位になってくれば来るほど違います。すべての動きがちゃんとスピードに繋がってます。無駄がありません。

最初の100mは全体でもトップ通過。速い! そして、この写真の3コーナー。リードしていたものコーナーで相手選手に先行されたものの、ラスト100m。

明らかにフィジカルだけでない、勝とうとする強い意志を感じる滑りでゴールした時点ではほんのわずかの差でしたが優勝。 素晴らしい滑りでした。

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あと、面白かったのがマススタート。

これにはオリンピックで金メダルに輝いた高木菜那選手が出ていました。 これだけの大人数で滑り、もの凄く展開が早い。ちょっとでも目を離したら大事なシーンを見逃してしまいます。
自転車のトラック競技にも似たどうやってドラフティングして体力を温存し、いつスパートするのか?といったタイム競技にはない体力+知力が必要なレースは見ごたえがあります。

そして、高木選手の滑り。現在のW杯1位の選手を徹底的にマーク。どんなにスピードが上がっても後ろから離れる事はありませんでした。金メダリストとしての意地というか強い勝ちへの気持ちが伝わってきます。
最終コーナーを抜けて並びかけますが一歩及ばず2位。 気迫あふれる良いレースでした。

今回スケート選手に自転車をお渡しする機会も増え、ポジション設定をする際の参考としても役立てようと思っていましたが、実際に競技を見る事でどんな動きをしていてどんなことがリンクするのか?といった観点からも観る事が出来て良かったです。

そして、アスリートとして重要な事を学ばせてもらいました。才能や身体能力が強い選手にするのではなく、強い意志が凄い選手になる為に必要なのだと感じました。

次回12月26~29日まで日本選手権がエムウエーブであります。是非観戦しに行ってみてはどうでしょうか?

スタッフ 立道国一
スタッフ
立道国一