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BBの異音解消作業。

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今回は先日行った面白い作業をご紹介。


当店で取り扱っているバイクの中に採用されていることが多いBB30規格のボトムブラケット。
シマノが採用している24ミリのスピンドルよりもかなり太い30ミリのスピンドルで高い剛性を確保し、フレーム内に直接ベアリングを圧入し余計なパーツを
無くすことで軽量に仕上がっている画期的な規格です。
しかし、簡素化されたベアリングの固定方法が原因で異音がしやすいという欠点もあります。そんな異音に悩む方から依頼があって今回プラクシスワークスのコンバージョンBBの取り付け作業を行いました。
DSC09384.jpg
左側が圧入、右側がネジを締めていくことによりスリーブが拡張する事で完全に固定される構造になっています。
DSC09385.jpg
このフレームはスペシャライズドのターマックですがパーツをすべて外すとこんな感じで何もありません。空っぽです。
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まず最初に圧入工具を使用して左側を圧入していきます。
秘密のグリスを塗布する事でさらに異音を予防。
DSC09395.jpg
右側は工具を使用して固定していきます。BBの長さに合わせてきっちり設計されているので締め付けトルクは関係なしに回らなくなるまで回します。
これで取り付けは完了。余計なアダプター等も無くなったのでばっちりです。さらに精度が高いBBなのでセラミックスピード製のセラミックベアリングから通常のベアリングになったにもかかわらず手で回した時の軽さの差は少なかったです。
BBの異音はすぐに壊れないのであきらめている方もいますがお悩みの方が居ましたら是非ご相談を。