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スタッフ山田の2012 SDA in 王滝参加レポート (後篇)

ニュース レポート

さてさて、SDA in 王滝の参加レポート後編をUPしていきたいと思います。


レースは進むにつれ、周囲を走る選手もまばらになり始め、競り合う相手も減ってくるので、だんだん内面的な戦いに移っていきます。
全身痛くて手や足は痺れ息も苦しい。腰の痛みがレース後半に悪影響を与えないか心配しつつ、痺れた手に血を流すため片手を離す。
たまにコース脇に表示される距離看板を見ては残りを想像してゾッとしてみたり。
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こんな時は、苦しさを感じている頭を騙すためにちょっとしたトリックを使っている。
体の痛みに巻き込まれている意識をちょっと切り離して、一つ高いところから自分を見下ろすようにしてみる。
痛みを客観的に見ると、まだまだ上げていける自分に気が付く。
そんな時に自分を前に進めてくれるエネルギーは、御岳の雄大な眺めだったリ三浦ダムの水面に映る青空だったりするが、生憎景色が見えない時は、道端の小さな花だったりもする。
やがて、痛みを苦痛としてではなく、痛みを痛みとしてだけ感じるようになってくると、周囲の景色はただ流れるだけになり、ちょっとした面白い時間の到来だ。
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しかし、ずっと座ってシッティングで漕いでいるとだんだんペースも落ちてくるので、今回はダンシングを多用する事にした。
少しでも緩い斜面や滑りにくい斜面があればすぐにダンシング。
呼吸は苦しくなるけど多少なりとも体はほぐれるし、何より勢いをつける事が出来る。
その勢いでギャップや、トラクションを掛けにくい場所を乗り切り、再びダンシング。
途中、ハンガーノックの恐れがあったので、おなかに溜まりやすいパワーバーのプロテイン+を1本かじる。
その効果は高くて、中盤に1本かじっただけなのに、ゴールまで持続した。
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レースもいよいよ後半に差し掛かってくると、120キロのクラスにとっては、恐怖の+20キロの周回路がやってくる。
100キロであるならば、もうちょっと下ればゴールという場所に20キロの分岐が設定されている。
右に曲ればどれだけ楽だろうと思いながら、左に曲がると、のっけから激坂。とあるトップライダーの言葉を借りれば
「インナーローで泣きたいほど」
フカフカの砂利とガレ場区間がありダンシングも使いにくい。おまけに直線区間も長いため何で120キロの部は参加者が少ないのかと思いながらの周回路。ここまでくると前走者や後続の動きが気になるところだけど、はっきりとは分からない。そのため、前半で抑えてえいたエネルギーをフル活用して、全開での追い込み。去年は終わりが近くなるに従い名残惜しさを感じたけど、今年は早く終わってくれと願うほど。
きっと良い走りが出来ているのだろう。
20121006-1.jpg
最後に待ち構えている激しい下りで全身がバラバラになりそうになりながら、ついに7時間21分でゴール。120キロの部で総合10位。年齢別では3位につける事が出来ました。
目標は一桁順位が目標だったので惜しかった。
今回は、タイヤの空気圧をパンクを気にして、2.4BARまで上げてしまったが、2.1BARで良かったかもしれない。
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さて、今回の使用機材は
フレーム     SEVEN SORA Ti
コンポーネント  シマノ970系XTR 
フォーク     FOX F100RLC
ブレーキ     マグラ マルタSL(Mg)パフォーマンスパッド使用
ホイール     クリスキングハブによる手組
タイヤ      IRC シラクXC 2.1 空気圧2.4BAR スタンズ1.5カップ
ハンドル、ポスト SEVEN Ti
ステム      ROTOR
サドル      セライタリア SLR XC 
シューズ     シマノ SH-M225
ヘルメット    OGK レジモス
アイウェア    オークリー レーダー スレートイリジウム
グローブ     クラフト
消費補給食    パワーバープロテイン+ 1個
         パワージェル 5個
         CCDドリンク 3袋 (ダブルボトル、第3CPで1回水分補給) 
         梅干し 1個
最後になりましたが、王滝の練習会が結構好評だったので、来年には秋の王滝を目指した練習会を複数回開催したいと思います。
技術的な練習も入れていくので、トレイル遊びでもきっと役に立ちます。是非参加してくださいね。